「腸を使う」を諦めない——重心病棟で取り組む、プレバイオティクスを活用したイレウス対策 -
- 流動食
- 管理栄養士インタビュー
「腸を使う」を諦めない——重心病棟で取り組む、プレバイオティクスを活用したイレウス対策
- 流動食
- 乳清ペプチド消化態流動食(食物繊維含有)
独立行政法人国立病院機構 琉球病院(沖縄県国頭郡)
栄養管理室 管理栄養士 矢口 友梨 様
重症心身障がい児(者)の患者(以下、重心患者)は、腸蠕動の低下などによりイレウスを発症しやすく、絶食管理を余儀なくされることも少なくありません。県内初の精神科病院であり県内で唯一、強度行動障がいを伴う重度知的障がい児(者) 対象の施設 琉球病院において、栄養管理を統括する矢口 友梨 様は、イレウスが疑われる際の症状改善には便秘の解消が重要であると捉え、栄養面からの積極的な介入を続けておられます。今回は矢口 様に、流動食の見直しを通じた便秘対策や、乳清ペプチド消化態流動食(食物繊維含有)の有用性が示された事例についてお話を伺いました。
矢口友梨 様
重心患者の絶食を防ぐには、イレウスの一因である便秘の解消が不可欠です。乳清ペプチド消化態流動食(食物繊維含有)の導入で、「食べなければ嘔吐しない」という考えに陥りがちな栄養管理を克服できました。