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事例紹介

「200kcal/100ml MCT含有栄養補助飲料」活用の実際 -

「200kcal/100ml MCT含有栄養補助飲料」活用の実際>

はじめに

監修
医療法人 協和会 第二協立病院
栄養科 科長
飛川 千歳先生
医療法人 協和会 第二協立病院
言語療法科 科長代理
恩田 光平先生
飛川

医療法人協和会 第二協立病院は、人工透析センターを含む一般病床、回復期リハビリテーション病棟、障害者病棟、産科病棟、緩和ケア病棟など、現在425床を有する回復期・慢性期の病院です。患者さんは主に兵庫県川西市および阪神北圏域から受診されており、当院は地域の皆様および急性期病院のご支援のもとに、医療・看護・介護を提供しています。

当院はこれまで回復期リハビリテーションが中心の施設であり、急性期の治療が終了し病状が落ち着いてから来院されるのが通常でしたが、コロナ禍以降、急性期の治療終了後まもなく回復期に移行して来られる患者さんが増加傾向にあります。

そして経鼻経管栄養や胃ろうの方、特に消化態栄養剤を経鼻のまま使って来られる方など、重症患者さんが多くなっている印象があります。

恩田

患者さんの年齢層は70〜90歳代で平均80歳くらいのご高齢の方が多いです。当院に入院時から独歩、杖歩行、車椅子移動の患者さんはいますが、体を起こすことから始める患者さんも少なくありません。医療度や介護度の高い患者さんが増えています。また認知症を合併している方も多い印象を受けます。

経口摂取をされている患者さんは、前院からの情報を参考にしながら、入院当日に食事形態を評価します。経鼻経管栄養や胃ろうの方は、改訂水飲み検査などの嚥下スクリーニングの後、ゼリー食やミキサー食から食事を始めますし、訓練から開始する患者さんもいます。

飛川

入院後、数日間の喫食状況と採血データなどから、食事内容を決めることになりますが、嚥下食やハーフ食の提供になる方が、私が着任した3年前に比べ1〜2割増えている印象です。普通量を全量食べられない場合は、不足分を補助食品で補うことになります。また喫食量が半分以下の場合はハーフ食に栄養補助食品をプラスした食事や個別対応の食事に切り替えることになります。

「200kcal/100ml MCT含有栄養補助飲料」活用のメリット

患者さんのメリット

飛川 千歳先生
残さず飲み切りやすい
患者さんの負担を軽減した飲み切りサイズで、高カロリーの栄養補給が可能です。
嚥下回数を減らせる可能性があります。
飛川 「200kcal/100ml MCT含有栄養補助飲料」は少量なので、喫食量の少ない患者さんにとって飲む負担が軽減され、飲み残しが減ったと実感しています。嚥下障害の方にはとろみをつけたり、ゼリーに加工していますが、少量なので喫食は良好です。
糖質割合に配慮した栄養補給が可能
血糖コントロールが必要な方では糖質割合に配慮した栄養補給が可能です。
飛川 脂質中にMCTを約30%含み、エネルギー比率は一般的な栄養補助飲料の糖質割合が約60%であるのに対し、「200kcal/100ml MCT含有栄養補助飲料」等は48%であり、糖質割合に配慮した組成となっています。
そのため、糖質への配慮が必要な方にも勧めやすくなりました。