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事例紹介

少量高カロリーカップゼリー -

少量高カロリーカップゼリー>
監修 医療法人 徳洲会
榛原総合病院 栄養科
河原崎 龍二 先生

はじめに

医療法人 徳洲会 榛原総合病院は、急性期病床180床、療養病床42床、回復期リハビリテーション病棟46床を有し(令和3年5月現在)、地域中核病院として一般外来診療および24時間対応の救急診療、急性期入院治療や、回復期・慢性期患者の受け入れ、訪問看護も行っています。また、近隣の開業医の先生方との地域連携の推進にも努めています。

地域の高齢化が進んでおり、高齢者の入院が増加傾向にあります。そのような中、当院では、急性期病床から回復期および療養病床へ、さらに在宅医療へとシームレスな医療を提供しています。

栄養科は地域医療を担う当院の「副診療部」として組織しており、栄養に関する専門的な業務を行っています。当科は患者さんの身体や精神面・栄養状態の評価・管理等と、NST(栄養サポートチーム)やDST(認知症サポートチーム)など、チーム医療にも積極的に取り組んでいます。食事の提供は、個々の患者さんの食事の調節を行い、安全で美味しく、食べやすさに配慮した、満足していただける内容を考慮しています。患者さんの高齢化に伴い、摂食・嚥下機能の低下した方には低栄養を予防するために、ミキサー食やペースト食、ゼリー食など、とろみや咀嚼しやすい形態、付着性を考慮し、より嚥下に特化した内容を提供することが多くなっており、これらの食形態が全体の約4割を占めています。

当科では管理栄養士が主治医や看護師等、多職種と連携し、患者さん個々の栄養管理計画を立て、入院中および退院後の食事管理に努め、栄養相談を行っています。

本稿では、少量高カロリーカップゼリー活用のメリットについて、紹介いたします。

少量高カロリーカップゼリーの活用

患者さんのメリット

誤嚥リスクの軽減
日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021でコード1jに分類されている少量高カロリーカップゼリーは、ブリックタイプゼリーと比べ、口腔内融解(物性変化)しにくい特徴があります。
食事がとれないときの低栄養を予防
例えば、1カップ150kcal、たんぱく質3ℊの場合は、全粥食230ℊと同程度の熱量、たんぱく質量です。
嗜好に合わせてアレンジしやすい
冷たいものが食べられない方には常温に戻して、また好みに合わせてとろみ状にしても提供できます。
在宅での栄養補助や災害時の備蓄品として
在宅での備蓄品としても、常温保存ができます。